2008年11月20日木曜日

結婚式前夜


  
                記11月3日(月)
家に帰ると、今晩はACARAがあるという。
なかなか行事を事前に察知することができず、いつも突然の行事参加で慣れないのだが・・・
夜も7時過ぎに出かけ、Bapakの実家へ。
 行ってみると、姪っ子の結婚式前夜ということだった。
この行事はMalam Korong Tigiという。(うまく日本語に訳せない・・・)
この地方の結婚式では、結婚式前夜は、各家庭(新郎・新婦の家)で親族が招かれ、儀式が行われる。
部屋はすでに結婚式用に飾られてあり、きれいな敷物の上に新婦が座っている。
まだ18歳で、高校を卒業したばかりという彼女はとてもかわいかった。
タカラールの結婚衣装を着ており、化粧もばっちり。
集まる人々の服装も、結婚式とはまた違った衣装を着ている。
家族・親戚が一人ずつ新婦の前に寄り、新婦の手のひらに粉のようなものを載せ、何か口ずさみながら別れを惜しんでいる。
一対一での別れのようだ。男の人から順に、関係の深そうな人からその儀式は行われた。
女の人の番では、目に涙を浮かべている人も多かった。
肉親関係の強い土地だから、両親以外でもこの子をかわいがった人が沢山いたのだろう。
沢山の人が泣いていた。
儀式が終わると、年配の男の人たちが輪になって歌を歌い始めた。厳密には歌なのか、文章を読み上げているのか分からなかったが、きっと新婦が無事に嫁ぐようにというはなむけの歌のようだった。
ここまでが終わると、みんなでご馳走を食べる。
昨日に引き続き2日連続でごちそうをいただいた。
今日もヤギの肉。めでたいときにはヤギの肉が出るのか?

Bapakの家のほうには今まであまり顔を出していなかったので、顔なじみの人が少なかった。
その分初めて赴任してきた時のような注目の的になる。
2年も赴任だということに驚かれ、独身だということでさらに。
これから結婚しても子どもは2人までしか産めないとか、早く結婚したほうがいいとか、何ならタカラールで探したらとか、やっぱり最初の話題はこれだ。
いつも通り一通りの話をすると、今度は子どもたちが集まってきた。
子どもたちに囲まれるのは、嬉しいものだ。
10人くらいの子どもたちと一緒に、カードゲームを行う。
ちょうど楽しくなってきた頃だったが、すでに時間は遅くなっていたので帰ることに。
特別な行事だからか?子どもたちは夜更けまで遊んでいいようだ。

ACARAを終えて帰ってきたのは9時半過ぎ。
宴は夜遅くまで続くようだったが、私とイブは翌日の仕事もあるので先に失礼してきた。
家の若夫婦と子どもたちは、泊まりで宴に参加。
だから家にはイブと二人きり。
イブはとても穏やかで優しい人なので、一緒にいてすごく楽だ。
二人でのんびりして、静かな夜を過ごした。

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