記11月6日(木)
久しぶりの巡回。
この市には数回足を運んでいる。
担当者は年齢が近く、少しずつ話を聞いてくれるようになったので一緒に活動しやすくなってきた。HAさんとJUMさんだ。
JUMさんの家の敷地を使って、この二人が共同経営?しているPKBMとKBとTBMの施設へ。
KB(幼稚園のインフォーマル)は、週に3回の通園なので巡回した日は幼児は居なかった。
だが、施設は整備されていて、場所は狭いがきちんと管理が行き届いている感じ。
いくつかTKをまわり、KF(識字教室)も巡回。
以前にも巡回したことのあるKFへ。
行くと勉強場所の様子が少し変わっていた。
以前巡回したときは識字教室の行われていた場所だが、1ヶ月位前から、同じ場所で午前中はKBを行っているとの事。
もともと一般的な高床式の家の1階が授業場所だったのだが、その一部を竹で囲い教室のようなものを作ったのだ。すべてTUTOR(ノンフォーマルの先生)一人で作ったのだと聞いて、よくがんばったなぁ・・・!と応援したくなった。
仕事を生み出し、仕事の工夫をしている人だ。
実際にKFのTUTORだけの給料では、少なすぎて生活してはいけないからと、考えたのだろう。
その後は、村のおばあさんの家へ。
マカッサルの伝統的なお菓子の作り手の家にお邪魔することができた。
Kanrejawa Keboという名前だ。
材料は小麦粉と卵、砂糖。
日本のかりんとうのような味と歯ざわりだ。
できたお菓子は、市場で売ったり、結婚式用に売るらしい。
結婚式や、祝い事には必ず食べられるものらしく、腕のいいこの家のお菓子は有名だそうだ。
このお菓子作りを全工程見学することができた。
中心となって作っているのは、70歳のおばあちゃん。
変な外国人(私のこと)には目もくれずに、しゃべりながらも器用に手際よく作っている。
その手も口も休むことなく動かされ、あっという間に次々と作られていく。
その手伝いをしているのが18歳の女の子で、孫だった。
別の部屋でも、10代の女の子たちが別のお菓子を作っている。
話を聞いていて分かったのだが、このおばあちゃんはKFの生徒。
孫はPKBMのPAKET B(中学校の学習内容を学習)の生徒だそうだ。
お邪魔したのは午前中だったのだが、こうして朝から夕方前まで仕事をし、夕方からそれぞれ勉強をしに出かけているようだった。
こうやって家の仕事を手伝っていて、学校を中退してしまう子に初めて出会った。
この家にとって、大事な働き手の彼女が午前中に普通の学校に通ってしまったら、家業に大きな影響を与えてしまうのだろう。
偶然会えた人たちだが、村人の生活をじっくり見ることができて、少しだけ状況把握が出来た気がしている。
学習も、仕事もどちらも大事なのだが、どちらかを優先させなければいけないとしたら、やはり今の生活を維持していくことの方が大事なのだろう。
こういう人々に、どうやって学習できる機会や環境を与えていけるか?ということが、自分の仕事の一つであるということが、実感として分かったように思う。
帰りにやっと私を直視してくれたおばあちゃんは、さっき作ったお菓子全部じゃないかというほどのお土産を私にくれた。明日の販売分全部じゃないかと思うと、すごく申し訳ない感じ。
でも、持って行きなさいと何度も言われたので、ありがたくいただいた。
もっとおばあちゃんと話がしたいなと思った。
いろいろ話を聞いてみたい。
でも、そこにまた言葉の壁が・・・
マカッサル語のまだ出来ない私は、おばあちゃんの話していること何一つ、通訳なしでは聞き取れなかったのだ。あー話したい!
と心から思った。
少しずつ、マカッサル語も勉強していこうと思う。
今日の巡回は、今までのように視察しに日本人が来る!というような事前準備のあったものではなかったので、どの巡回先も通常の活動をしていた。
だからこそ、私も飾らない普段の生活や村人たちと出会えることになった。
巡回自体がより楽しみになったことも、今日の成果だ。
あとは、どうやって村まで行くか?という交通手段の確保の問題だな、と感じている。
なんとかして巡回を定期化したいものだ。
久しぶりの巡回。
この市には数回足を運んでいる。
担当者は年齢が近く、少しずつ話を聞いてくれるようになったので一緒に活動しやすくなってきた。HAさんとJUMさんだ。
JUMさんの家の敷地を使って、この二人が共同経営?しているPKBMとKBとTBMの施設へ。
KB(幼稚園のインフォーマル)は、週に3回の通園なので巡回した日は幼児は居なかった。
だが、施設は整備されていて、場所は狭いがきちんと管理が行き届いている感じ。
いくつかTKをまわり、KF(識字教室)も巡回。
以前にも巡回したことのあるKFへ。
行くと勉強場所の様子が少し変わっていた。
以前巡回したときは識字教室の行われていた場所だが、1ヶ月位前から、同じ場所で午前中はKBを行っているとの事。
もともと一般的な高床式の家の1階が授業場所だったのだが、その一部を竹で囲い教室のようなものを作ったのだ。すべてTUTOR(ノンフォーマルの先生)一人で作ったのだと聞いて、よくがんばったなぁ・・・!と応援したくなった。
仕事を生み出し、仕事の工夫をしている人だ。
実際にKFのTUTORだけの給料では、少なすぎて生活してはいけないからと、考えたのだろう。
その後は、村のおばあさんの家へ。
マカッサルの伝統的なお菓子の作り手の家にお邪魔することができた。
Kanrejawa Keboという名前だ。
材料は小麦粉と卵、砂糖。
日本のかりんとうのような味と歯ざわりだ。
できたお菓子は、市場で売ったり、結婚式用に売るらしい。
結婚式や、祝い事には必ず食べられるものらしく、腕のいいこの家のお菓子は有名だそうだ。
このお菓子作りを全工程見学することができた。
中心となって作っているのは、70歳のおばあちゃん。
変な外国人(私のこと)には目もくれずに、しゃべりながらも器用に手際よく作っている。
その手も口も休むことなく動かされ、あっという間に次々と作られていく。
その手伝いをしているのが18歳の女の子で、孫だった。
別の部屋でも、10代の女の子たちが別のお菓子を作っている。
話を聞いていて分かったのだが、このおばあちゃんはKFの生徒。
孫はPKBMのPAKET B(中学校の学習内容を学習)の生徒だそうだ。
お邪魔したのは午前中だったのだが、こうして朝から夕方前まで仕事をし、夕方からそれぞれ勉強をしに出かけているようだった。
こうやって家の仕事を手伝っていて、学校を中退してしまう子に初めて出会った。
この家にとって、大事な働き手の彼女が午前中に普通の学校に通ってしまったら、家業に大きな影響を与えてしまうのだろう。
偶然会えた人たちだが、村人の生活をじっくり見ることができて、少しだけ状況把握が出来た気がしている。
学習も、仕事もどちらも大事なのだが、どちらかを優先させなければいけないとしたら、やはり今の生活を維持していくことの方が大事なのだろう。
こういう人々に、どうやって学習できる機会や環境を与えていけるか?ということが、自分の仕事の一つであるということが、実感として分かったように思う。
帰りにやっと私を直視してくれたおばあちゃんは、さっき作ったお菓子全部じゃないかというほどのお土産を私にくれた。明日の販売分全部じゃないかと思うと、すごく申し訳ない感じ。
でも、持って行きなさいと何度も言われたので、ありがたくいただいた。
もっとおばあちゃんと話がしたいなと思った。
いろいろ話を聞いてみたい。
でも、そこにまた言葉の壁が・・・
マカッサル語のまだ出来ない私は、おばあちゃんの話していること何一つ、通訳なしでは聞き取れなかったのだ。あー話したい!
と心から思った。
少しずつ、マカッサル語も勉強していこうと思う。
今日の巡回は、今までのように視察しに日本人が来る!というような事前準備のあったものではなかったので、どの巡回先も通常の活動をしていた。
だからこそ、私も飾らない普段の生活や村人たちと出会えることになった。
巡回自体がより楽しみになったことも、今日の成果だ。
あとは、どうやって村まで行くか?という交通手段の確保の問題だな、と感じている。
なんとかして巡回を定期化したいものだ。
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