2008年11月20日木曜日

卒業試験直前講座




      記11月9日(日)
 昨日に引き続き、PAKET Cの入試に向けての説明会に参加。
今日は入試直前講座という感じで、各教科の過去問を使い学習するものだった。
問題自体が難しいこともあり、学校を中退して授業を完全に受けていない人にとっては、難しい問題ばかりだったようだ。
ほとんど答えを写すような形で、実際の試験が危ぶまれる。
でも、すべてマークシートなので、なんとかなるのかな?
 この授業の講師として、私立高校の先生が何人か来ていて、その人たちと話をすることができた。
特に仲良くなったのは、女の英語の先生。
英語とインドネシア語をミックスしてお互いしゃべった。
私立高校の時間講師?をしているのか、給料は時間給だということだった。
その給料があまりにも安すぎてびっくり!
1時間の給料は、金額にするとなんと缶ジュース1本分。
びっくりして、最初私が数字を聞き間違えているのかと思った。
すごく安いので、彼女はどんな風に暮らしているのかと、心配になる。
私の課の担当しているKFのTUTOR(識字教室の先生)は給料が少ないと聞いていたが、この人と比べたら、すごくいい給料だ、比べられないくらいだ。
その上、大体TUTORは他の仕事もかけ持ちしているので、生活できるくらいの給料は入っているという。
 日本の教員の給料は高いのか?と聞かれたけど、思わず言葉を濁してしまった。
彼女の給料の何十倍ももらっていたとは、どうしてか言えなかった。

 45分くらいで次の科目へ。午前中いっぱい学習をしてお昼休み。
午後も授業があると聞いていたのだが、参加者がいなくなった?とかでお昼で終わってしまった。
帰りながらお昼はこの市のマネジメント担当の人が COTO KONRO(肉の煮込みスープ)をご馳走してくれた。(写真のもの。本当はもっと肉が入っている。私は苦手なのでと言って減らしてもらった。)
COTOは南スラウェシの名物で、隣の県のジェネポントでは、馬肉、タカラールやマカッサルでは牛肉が使われる。内臓を煮込んだものもあり、注文時にどちらか選べる店が多い。
今日は水牛の肉が骨のついたまま入っているスープだった。
あんまり得意な食べ物でないと思っていたが、スープは確かにおいしい。
肉はあまり食べなくても、スープだけで十分おいしかった。
ご飯を食べていると、急に大雨になり店でやむまで待つことに。
その間にいろいろと話をすることになり、また新たに分かったことが多かった。
ご馳走してくれた人は、私の上司のお兄さんで、よく事務所では会っていたが個人的に話をすることはあまりなかった。
どんな人かと思っていたのだが、私のためにゆっくり話してくれたり、何度か繰り返して話をしてくれたりととても親切な人だった。
 話によると、お兄さんは高校を終えてすぐに教員として働き、大学には行けなかったそう。その分弟は高校・大学をきちんと出ている。
だから、弟の方が大出世をとげ、今では自分の給料の何倍ももらっているとの事。
弟は車を持っているが、自分は持っていないから、君を案内してあげられない。バイクだけなんだよ。と話す。
今までは高校卒でも教員が務まったが、今後はそういうわけには行かないので、大学に通い直し?最終学歴をあげないといけないと言っていた。
 住んでいる所も、事務所の近くの街ではなく、村に住んでいる。
村の暮らしが好きで、バイクで村を回って仕事をするのが好きだと話していた。
ずっと話を聞いていたが、決して弟をうらやましがっているわけではないような気がした。
しっかりと自分の生き方を持っていて、自分の生き方はこれでよしという感じ。
負け惜しみではなくて、すがすがしい言い方だった(言葉全部が理解できているわけではないので、雰囲気でそう感じた)。
だから、バイクの後ろに乗るならば、いつでも村を案内してあげるよ!と話してくれた。
(JICAで禁止されているので、もちろんできないことだが)
それに、きっと弟と一緒に行く店は高級店ばかりだろうから、反対に一般の村の人が食べているようなものをこれからたくさん食べさせてあげるからね!とも言ってくれた。

 お店では、日本人がタカラールで働いているのか!と驚かれ、(ここが街の中心地ではなく村にある店だったので!)スイカが好きだと話したら、店主が早速冷蔵庫にあるスイカを食べさせてくれた。
その上、土産にとスイカを1つ持たせてくれ、至れり尽くせりで本当に、ありがとうございます!という感じ。

 やまない雨の中、ペテペテに乗って帰ってきた。
今日も優しいインドネシア人に出会えてよかった。
ここのところ、嬉しい出会いが多くてラッキーな日々を送っている。

 その余韻に浸りながら、同期隊員が私の家に寄ってくれるのを待つ。
同期隊員が家に来たのは、赴任当日を除いて初めてだ。
ホームスティ先の人たちもとても喜んでくれ、帰った後にも名前を何度も呼び覚えていた。
どうやら覚えづらい名前らしい。
活動についていろいろと話をしていたら、あっという間に彼女の帰宅時間になってしまった!

盛り沢山の土日だったけど、今後の活動にはいいきっかけとなった。
休日返上で、やっと働いた!という実感の持てた2日間だ。

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