2009年3月15日日曜日

村の夕陽



           2009年3月7日(土)
 生徒の家はみんな近所なので、自転車で来た私の姿を見て集まってきた。
ちょっとだけ仕事らしいことを済ませ、また生徒たちと過ごす。
ここの夕陽はちょっとした名物のようで、夕方はみなバイクで夕陽を見にこの村へ集まるそうだ。
生徒に誘われて私も見に行く。
行く先々にも生徒の家があって、声をかけると一緒に行くということになり、
そろぞろと歩いていく。
生徒の兄弟なども集まってきてちょっとした集団になった。
この先は島しかない、という海の先のほうへ来たが、
日本の海岸とは違った感じで、波もなく穏やか。
生徒とたわいもない話をしたり、日本の話をしたり、
生徒の家の話をしたり・・・
 ちょっと寄っただけでは分からなかったその子の生活の様子が
垣間見られた。

 PAKETCを卒業すると、いよいよ社会人。
仕事はどうするのかと聞くと、まだ分からないという。
仕事のないこの地域では、どうやってお金を稼げばいいのだろうか?
 毎日が穏やかに過ぎる。これはお金で買えない豊かさ。
この豊かさと引き換えに、お金を稼ぐことは望んでいないようにも見える・・・
何かを得るということは、何かを失くすことなのだろうか?
豊かさとは何かということについて、考えることとなった夕暮れだった。

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