2009年2月6日(金)
2月3日(火)から4日間スラバヤに出かける。
環境についての報告会だが、そのプログラムの裏プログラム?としてあるコンポスト作りの実践をこの目でみるために、参加してきた。
一緒にタカラール県で働いている郡の担当者(以下CP)も2人連れて行く。
この2人にとってスラウェシ島を出るということは、生まれてはじめての経験。
この機会がなかったら、きっと一生出ることはないだろう。(聖地に行く以外)
ジャワ島に行くということだけで舞い上がってしまった二人は、すっかり旅行気分。
奥さんはわざわざ空港まで見送りに来て、うらめしそうに私も連れて行ってと嘆く。
奥さんいわく、結婚してから1日も離れて夜を過ごしたことはないそう。(結婚20年くらいは経っている)
涙ながらに見送る姿を見て、たかが出張だけれど連れて行く私が悪いような気がしてしまった。
いかん、いかん。
この研修は自分にとってすごく有意義なものだったが、
CPを連れて行ったことで、本当の意味で現地の人と共に働くことの難しさを知った。
文化も習慣も違い、日本人同士なら常識であることも、その常識が裏返る。
今まで任地で働いていたときにあまり感じなかったのは、
現地の人が外国人である私に気を使ってくれていたからなのかもしれないと、あらためて感じた。
物事の感じ方。モラル。時間に対する考え方。
全て日本人が正しいと言う価値観を押し付けないというのが、ここでの活動で一番気を配っていたことだった。
だからこの違いにいちいち腹を立てないことを目標に過ごしてきたわけだが。
日本人主体の研修に参加すると、時間一つにしても集合時間に集合場所に来ないことにハラハラし、
いつもなら流せることが流せなくなってしまっていた。
説明も、通じない。
こちらはきちんと伝えたつもりでも、別の解釈をされてしまう。
こんなにも違うのだということを強く感じた。
そして、他の隊員のCPと話をするにつけ、日本人と働きなれている現地人と、そうでない人の差―現地人からの歩み寄りのある意識の違いーを感じた。
あらためて、この人たちとやっていくことの難しさを感じた。
私の任地での活動、なぜここに来たのか?何をしたいのか?共に協力して働きたいということ。
それらを一つ一つ説明して理解してもらうのは、気の遠くなるような話だ。
本当に必要な援助をするということは、本当に必要だと思っている人に出会わなければならない。
なんとかしたいと思う人がいなければ、何も変わらないのだ。
そうはいっても、任地の人は人がいい。
任地の人たちに助けられ、半年楽しくやってきた。
そろそろ、私が何かをする番だ。
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