2008年9月13日土曜日

巡回その③




       記9月10日
 巡回の同行者の迎えを待つ日々だが、担当者が迎えに来てくれないこともしばしば。
昨日おとといと迎えが来なくてまちぼうけ。
今日は今週初めての巡回だった。
この1ヶ月で、タカラールにある9つの市全部をまわる予定。

今日は3つ目の市へ。
今日の主な巡回先は幼稚園。
3箇所まわったが、同じ幼稚園かと思うほどその場所によって建物に差がある。
狭い1部屋に20人近くの子を預かっているところもあれば、広々とした建物の幼稚園もある。

建物の種類も、木・トタン板・セメントなど。
幼稚園の園長が、同行した担当者に必死に訴えていたのが印象的だった。

(言葉の理解がまだ不十分で、何に対しての訴えなのかまではよく分からなかったが。)
教員不足(児童30人に対して、先生が園長含め3人)の現状か、施設の狭さを訴えていたのか

、いずれにしてもJICAからの援助をもらえるようにという内容だった。
先輩隊員などから、巡回にあたるとこういったこと

ーJICAから資金を援助してもらいたいと言われることーは多々あると話されてきたが、

今までの巡回ではまだそのような込み入った話はなかった。
だが今日の巡回では、まず同行の職員から往復の車中さんざん質問された。
同行者には以前から事務所で会っていたし、私の上司も何度も私の仕事内容を話しているはずなのだが、理解不十分のようで食い違いも多く、言葉の問題でうまく説明もできずに戸惑った。
巡回先でも資金の支援をもらいたいと話され、同行者自ら現地の人に、

後で援助してもらえるからと話していたのにはびっくりしたが。
そのたびに私の役割は資金援助ではなく技術支援だと話すが、うまく通じているかどうか・・・
実際に資金援助が必要なところにはお金はまわらず、ある特定の所に集まってしまうのが途上国でよくあることだと聞かされているが、今後の活動の中で援助の方法や、ターゲットについては慎重に選ばなければいけないと強く感じた。

写真は、幼稚園訪問の合間をぬう様にして行ったPKBM
PKBMとは職業訓練校のようなもの。
授業にはいろいろと種類があり、小・中・高を中退した生徒向けに授業を行うところもあれば、

職業訓練を行うところもある。
ここは、自転車やバイクの修理を習うための場所。
学校のような施設を想像していたが、実際は小さな小屋ひとつ。
5人の生徒がいるとのことだったが、訪問時は年配の先生一人。
普通の自転車屋さんみたいだった。
これがPKBMかぁ・・・と思うと、職業訓練校の内容と質にはだいぶ格差があるように感じた。
どうやって、授業が進んでいくのか実際に見なくては本当のところは分からなそうだ。

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