記11月26日(水)
事務所で仕事をしていると、16歳の女の子がPAKETBの資格証明書を受け取りに来た。事務所には私しかいなかったので、対応することに。
証明書の受け渡しは担当者しかできないので、少しここで待つように話し、その間私とおしゃべり。
彼女はタナトラジャ生まれだが、家の生活が苦しくトラジャでは生活できずに家のために、タカラールにいるおじを頼ってきたそう。小学校1年生から今までずっと、両親と離れて暮らしている。
タカラールでは、親には会えなかったが、小学校・中学校と進学させてもらえたそう。
でも、UJIAN NATIONAL(国家試験)で不合格になってしまい、中学校を卒業できずに再度試験を受けたそうだ。
この子の話では、この試験に79人の生徒が不合格だったそうだ。
まだこのシステムについては私自身良く分かっていないので、フォーマルの学校の生徒も合格できずに再受験をしてるなんて初耳だった。
無事合格ができたので、1月にはトラジャに帰り、そこの高校に進学できるとのこと。
やっと家の人と暮らせるんだよと、とても嬉しそうに話してくれた。
どんなに家の事情が厳しくても、高校だけは卒業するんだよと話をして分かれた。
彼女のような、日本で言う複雑な事情を持つ子どもたちは多いのだろうと思った。親を助けるために、親を手伝うために、彼女なりにできることをしているのだ。
こういう子どもたちが、いったいどれくらいいるのだろうか?
聞くたびに、本当に胸が痛い。
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