2009年7月2日木曜日

試験1週間前

    2009年6月16日(火)
いよいよ、私の担当していた生徒たちの
卒業資格認定試験(UJIAN NATIONAL)ノンフォーマルの生徒用試験が来週に迫ってきた。
 インドネシアでは、全国統一でこの試験(UJIAN NATIONAL)が年に1回行われる。
この試験は卒業のための試験ではなく、次の学校に入るための資格取得試験だ。
この試験に合格しないと、中学校は卒業したものの高校に入学できないということになる。
正確には、フォーマルの学校生徒対象にこの試験が行われ、試験に不合格したものは再度ノンフォーマルの生徒の受ける試験を受験する。
どちらの試験に合格しても、資格取得の価値は同様。
フォーマルもノンフォーマルも、合格の時点で同じ証書がもらえることになる。

私の生徒たちは、ノンフォーマルの生徒用の試験を受験する。
今日はちょうど1週間前。
生徒たちのほとんどが登校。
(一度も会ったことのない生徒も居てびっくり!!)
今日は、マークシートの塗り方の説明。
マークシートでの回答は、UJIAN NATIONALでしか使う機会がないようで、
慣れていないため、塗り方一つも慎重だ。
日本と同様、
きちんと枠の中をきれいに塗りつぶすこと、
同じ行に2つ塗りつぶすことがないように間違えないこと
解答欄を間違えないこと

などの念を押し、一人ひとり練習用の紙に塗っているのを見て回る。
この時点になっても担当教師は出向かず、
結局郡の担当者が説明をしている。
そもそも役割分担がこうなのかもしれないが、
試験前の生徒が心配じゃないのか!!とつい文句をいいたくなってしまう。

この試験が行われるのをみるのはこれで2度目だが、
どう考えても、PAKETの生徒が受験するには問題が難しすぎ、
自力で解ける問題はほぼないといってよい。

生徒たちは合格できるだろうか・・・?
と真剣に私に訴えてくる。
日本ならば、
『自分のやってきたことを信じて、あきらめずにガンバッテ!』
なんて言いたいところだが、
ここの生徒たちはろくな授業も受けず積み重ねもないものだから、
何とも励ましの言葉が見つからない。
いまさらながら一生懸命出題範囲を書き留める彼らに、
無駄な苦労だということもできず、
かといって、的確なアドバイスをすることもできず、
とにかく一緒にいるだけしかできない私だった。

教育って何だろう?
当たり前に日本の教育を受けてきた私には、
ここでの教育のどの点を見直していけるのか、
課題が多すぎて、困惑している。

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